スペイン旅行記 ヘネラリーフェ庭園2

見どころ ヘネラリーフェ庭園は、アルハンブラ宮殿と同時に観光できるスポットで、宮殿から徒歩で10分ほどです。たくさんの池や噴水、手入れの行き届いた樹木、薔薇やジャスミンなど様々な花が咲き誇る花壇が、バランスよく配された壮麗な庭園です。シエラネバダ山脈から引いた水を、土地の高低差を利用して、常に水が溢れ出すように造営されています。庭園の離宮は、中庭を囲む回廊状になっており、庭園だけでなく、周辺の景色も楽しめます。回廊の一角の「イスマイルの塔」からは、アルバイシンの丘が一望できます。ヘネラリーフェ最大の見所は、離宮の中心に位置する「アセキアの中庭」です。アセキアとは、中央を流れる水路という意味で、その通り、中央が細長い池で、それを囲むように、花壇や刈り込まれた木が美しく整然と並んでいます。細長い池には、手前にある小さな噴水の水盤から溢れた水が流れ込み、特徴的なアーチ状の噴水が、常に細長い池の両端から出ています。このアーチ状の噴水が有名なのですが、この中庭はスペイン・アンダルシア地方にあるイスラム建築の中で、最も保存状態が良いことでも知られています。もう一つの中庭は「スルタナの糸杉の中庭」と呼ばれています。スルタナとは、王妃の意味で、この庭で王妃が臣下の若者と密会していたという言い伝えもある、いかにもロマンチックな雰囲気のある庭園です。そのすぐそばに「水の階段」があります。この階段の手すり部分が溝になっており、そこを山からの水が流れ下りてきて、庭園の隅々まで行き渡るように造られているのです。ちなみ…

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